個展・イベント・講座

2020年02月01日

終了しました【2月22日(土)~29日(土)】日本酒とのコラボイベントも!「カレーのうつわ」@日本酒文化専門店 窖(東京・浅草)開催

東京・浅草、浅草寺のメインストリート・仲見世通りに交わる伝法院通り。江戸情緒溢れる賑やかな通りにある「日本酒文化専門店 窖(あなぐら)」の展示スペースで、『職人圖鑑』よる「カレーのうつわ展」を開催します。

会期は、2月22日(土)~29日(土)。展示するのは、これまで『職人圖鑑』にご登場いただいた、全国の窯元によるうつわです。

唐津焼、三川内焼、美濃焼、笠間焼、益子焼と5つの産地から、6つの窯元の作品をご紹介します。

そして、会期中、2/23(日)・2/29(土)のバータイムには、「日本酒文化専門店 窖」を運営する磯蔵酒造さんとコラボレーションして「カレーとうつわと、日本酒と。」というイベントも開催。

なぜ、カレーと日本酒!?

と、気になるところですが…。

まずは、今回、カレーのうつわ提供してくださった、6つの窯元と作家をご紹介します!「カレーのうつわ展」に登場するうつわも一部掲載していますよ!

イベントの詳細は、この記事の最後にご紹介します。

【唐津焼】隆太窯/中里健太さん(佐賀県唐津市)

工房でろくろを回す中里健太さん。

佐賀県唐津市にある名窯「隆太窯」から、中里健太さんの作品をご紹介します。

今から45年ほど前、健太さんの祖父である隆さんが開いた「隆太窯」。現在は、父の太亀さんと親子3人で、唐津の里山にある緑に包まれた工房で作陶に励まれています。大きな窓から日が差し静かにクラシックが流れるすてきな工房でした。

「隆太窯」の工房にて。

健太さんは、弱冠26歳。父、太亀さんのもとで3年間修業し、2018年に作家として独り立ちされました。伝統を受け継ぎながらも、のびやかで優しい雰囲気をまとったうつわをつくられます。

ご紹介するのは「飛び鉋(かんな)ドラ鉢」。取材時に、工房に併設されていたギャラリーでひと目惚れしたうつわです。

その他、飛び鉋小皿、絵唐津小皿、刷毛目櫛文小鉢など小皿・小鉢も用意しています。

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【三川内焼】光雲窯・今村隆光さん(長崎県佐世保市)

アトリエで絵付けをする今村さん。

長崎県佐世保市の山あいにある三川内皿山。皿山とは、陶工たちが集まる集落のこと。ここに、くじらをモチーフにしたうつわで知られる今村隆光さんの「光雲窯」があります。

展示室には、大海原を大胆に跳ねる大迫力のくじら、マスコットのような愛嬌のあるくじらなど多種多様。熟練の筆使いでいきいきと表現されています。

今回ご紹介するのは、波間からダイナミックに跳ね上がる尻尾が特徴の大皿です。フチの黄色い染め付けも洒落ています。フリーカップとしても使える蕎麦ちょこも用意しました。スープを入れて、カレーに添えるのもおすすめです。カップの裏側にも、なんとくじらの尻尾!

波間にくじらの尾がダイナミックに描かれた蕎麦ちょこ。

その他に、ザトウクジラ、セミクジラ、マッコウクジラなど、さまざまな種類のくじらたちが描かれた小皿もあります。

ぜひ、今村さんが描く、愛らしいくじらたちに会いに来て下さい。

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【三川内焼】平戸藤祥窯五光窯/藤本岳英さん・江里子さん(長崎県佐世保市)

平戸藤祥13代目五光窯の陶工士の藤本岳英さん。


陶画家の藤本江里子さん。

三川内焼からもう1つ。平戸籐祥窯五光窯のうつわも登場します。こちらは、陶工士の藤本岳英さんと、陶画家の江里子さんのご夫婦が営む窯です。

三川内焼といえば唐子絵が有名ですが、今回は、白磁に青(染付)と赤(釉裏紅)を染付した「青花釉裏紅」のうつわをご紹介します。注目していただきたいのは、「桃花紅」と呼ばれて珍重される、緑の窯変を帯びた赤。染め付けしてから釉薬をかけて焼くことで化学変化を起こしてこの独特の色を出すそうです。

こちらの柄でカレーのうつわをつくっていただきました。

凛としていながらもかわいらしい赤い蓮華に青の唐草文様。染め付けを担当する江里子さんの持っている女性らしい繊細さと冴え、そしてぬくもりのある手描きの美しさが魅力的な作品です。

また、洋風に描かれた唐子の角皿もお目見えします。まるで、絵本の中からとび出してきたかのような愛らしい妖精のような唐子です。つい、家に連れて帰りたくなりますよ!

洋風の唐子。この他のデザインも登場します。

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【美濃焼】蔵珍窯/(岐阜県多治見市)

古民家を移築してつくった工房で、職人さんが絵付けをしている。

職人の手仕事を活かしたものづくりにこだわる窯元「蔵珍窯」。趣ある古民家を移築してつくった作業場に、季節によって椿や紅葉で彩られる庭。情緒溢れる工房でした。

「蔵珍窯」といえば、創業当時からこだわっているという千日摺りの赤絵の具。原料となる紅柄を1000日かけて摺って、赤絵の具に育てています。約3年かけて摺ることで、赤に深みを出すのです。そして、その赤は、お客さんの手に渡り、使うごとに味わいを増すといいます。

千日摺りの赤絵の具で表現された赤。同じ絵の具で、さまざまな赤になる。

ご紹介するうつわは、白磁に、赤絵の具で描かれた雲のモチーフを描き、その間を唐草がつないだ絵付けが施されています。まるで古事記の中に出てくる一場面のようです。

おめでたい鯛、窯の庭に咲く椿を描いた豆皿もご用意しました。カレーのうつわの横にちょこんと置いて、ラッキョウやピクルスをのせるのにぴったりです。

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【笠間焼】陶芸家/大貫博之さん(茨木県笠間市)

大貫博之さん。工房にて。

個性豊かな作家さんが活躍する笠間焼。その中にあって、ひと際、目を惹くデザインのうつわをつくる作家さんに出会いました。グラフィックデザイナーを経て、陶芸家に転身したという大貫博之さんです。

大貫さんの作品といえば、粘土を切りだし貼り合わせる「たたら作り」で成型し、千象嵌と色絵の技法で色彩豊かな草花モチーフの絵柄をつけていく作品が有名です。

今回、登場するのは右側の、モノトーンのうつわのシリーズから。

しかし!今回はろくろで作るシンプルモダンなうつわをご紹介したいと思います。

こちらは大貫さんが独立して以来つくり続けている定番人気のシリーズです。きっちりしたフォルムにはねるような筆使い、そこに作家の手の温もりをプラスしています。

カレー皿、スープカップ、豆皿。家族全員分、すべて揃えてテーブルに並べるとおしゃれですね!

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【益子焼】大誠窯/大塚誠一さん(栃木県芳賀郡益子町)

「大誠窯」七代目・大塚誠一さん。蹴ろくろで作陶中。

150年以上前から続く伝統ある窯で、益子で最も大きな登り窯がある窯元「大誠窯」。こちらでは、ガスや電気を使わずに、薪窯のみで焼成しています。

今回ご紹介するのは七代目・誠一さんのうつわです。丹波篠山の柴田雅章氏に師事したのち益子に戻り、現在は、父・邦紀さんとともに作陶。昔ながらの手法で土や釉薬をつくり上げ、益子焼本来の“使ううつわ”づくりに取り組まれています。

あめ色に乳白色の流し掛けが印象的なお皿は、同じつくり方をしていても個々で表情が違うのもおもしろいところ!

手前にあるのが、今回ご紹介するあめ色に乳白色の流し掛けのお皿。
※流し掛けの入り方はお皿により異なります。

黒や青、あめ色などの小皿や小鉢も用意しました。ぜひ、手にとって、1つ1つの景色と手触りを楽しんでみてください。

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磯蔵酒造の日本酒とともに楽しむイベント「カレーとうつわと、日本酒と。」開催!

「カレーのうつわ」展の会場となる「日本酒文化専門店 窖」は、茨城県笠間市にある磯蔵酒造のアンテナショップです。ここは、酒文化に触れながら、酒蔵と飲み手が気軽にコミュニケーションをとれる場所。富士山の溶岩に囲まれた洞窟のような内装もユニークです。

富士山の溶岩に囲まれた不思議な空間。

「カレーに合う日本酒、ありますよ」

スペシャルイベント「カレーとうつわと、日本酒と。」の発端は、「日本酒文化専門店 窖」の日本酒アドバイザーであり、酒器を扱う酒器道楽の代表でもある佐々木達郎さんのこのひと言でした。

「日本酒文化専門店 窖」日本酒アドバイザーの佐々木達郎さん。

と思っていたため半信半疑でしたが…、佐々木さんが教えてくれたお酒とカレーを合わせると、とても良く合うから驚きです。さらに、意外な飲み方も教えていただいて…。

どんなお酒か、どんな飲み方か。気になる方はぜひ、「カレーとうつわと、日本酒と。」に遊びに来ませんか? こだわりのうつわで提供するオリジナルカレーと、磯蔵酒造の日本酒3種のマリアージュをお楽しみいただけます。うつわは、「カレーのうつわ」展に登場する作品から、お好きなものをお選びいただけます。どのうつわで食べようか、選ぶのも楽しみです。

カレーは、フードコーディネーター・栄養士として雑誌などで活躍中の藤岡操さんがつくってくださいます。

おいしいカレーをすてきなうつわで、おいしいお酒とともに。
秘密基地のような不思議な空間で、うつわ談義、酒談義、カレー談義を楽しみましょう。

 

【ご案内】
■「カレーのうつわ」展
会期:2月22日(土)~29日(土)11時~18時(土曜は~19時)
※水曜は除く
会場:日本酒文化専門店 窖(東京都台東区浅草2-2-1 森田ビル1F)

■カレーとうつわと、日本酒と。
開催日時
2/23(日)19時~21時頃
2/29(土)19時20分~21時20分頃

各回先着10名様(事前予約制)
参加費:3000円

※2/29(土)のイベントは、お選びいただけるうつわの種類が少なくなっている可能性がございます。あらかじめご了承ください。

【申し込み方法】
『職人圖鑑』お問合せフォームまたはメール、「日本酒文化専門店 窖」店頭にてお申し込みいただけます。お名前、参加希望人数、参加希望日、ご連絡先のメールアドレス、お電話番号を明記してお申し込みください。

なお、本イベントは、各日程先着10名様で申し込みを締め切らせていただきます。ご了承くださいませ。

また、下記に記載する注意事項を必ずお読みの上、ご応募くださいませ。

■申し込みフォーム ↓↓↓以下をコピペしてお使いください。
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◆お名前

◆参加希望人数

◆参加希望日 ※どちらかお選びください。
・2/23(日)
・2/29(土)

◆ご連絡先のメールアドレス

◆お電話番号

◆注意事項の確認 ※どちらかお選びください。
・確認しました
・確認していません

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お問合せフォーム: https://shokunin-zukan.jp/contact/
Maii:info@shokunin-zukan.jp

■注意事項 必ずお読みください!
※お電話でのお申込みは受け付けておりませんので、あらかじめご了承ください。
※お申込み内容の確認のためお客さまに連絡をさせていただくことがあります。
※お申込み完了後に当社から「申込完了メール」を送信いたします。「申込完了メール」をもって参加確定となります。
※参加はお1人様1回限りとさせていただきます。
※参加費用は当日受付でのお支払いになります。

 

職人圖鑑編集部

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